シロアリの羽アリを見つけたら?見分け方とまず確認すること

家の中や玄関まわりで突然「羽アリ」を見つけると、「シロアリでは?」「家が食べられているのでは?」と不安になるかもしれません。

ただし、羽のあるアリを見つけただけでは、シロアリによる住宅被害があるとは断定できません。

シロアリの羽アリと一般的なアリの羽アリには、触角・羽・胴体などに見分けるポイントがあります。日本しろあり対策協会でも、これらの特徴が両者を見分ける基本的なポイントとして示されています。

この記事では、羽アリを見つけたときに確認したい特徴と、発見直後に取るべき行動、自分で確認できる範囲、専門家への相談を検討する目安まで順番に解説します。

まずは慌てて薬剤を使ったり、床下や壁の中を無理に調べたりせず、「何を・どこで・いつ見つけたか」を確認するところから始めましょう。

この記事でわかること

・シロアリの羽アリを見分ける3つのポイント
・羽アリを見つけた直後に確認すること
・自分で確認できる範囲
・専門家への点検・相談を検討する目安
・シロアリの羽アリが発生しやすい時期

羽アリを見つけても、すぐにシロアリ被害とは限らない

「羽アリ」は、羽を持ったアリだけを指す言葉ではありません。シロアリにも、新しい巣をつくるために巣から飛び立つ羽アリが現れる時期があります。

そのため、家の中や建物の周辺で羽アリを見つけた場合は、まずシロアリなのか、一般的なアリなのかを見分けることが重要です。

一方、シロアリの羽アリだったとしても、その個体を見ただけで住宅の被害範囲や程度まで判断することはできません。

日本しろあり対策協会も、羽アリを見かけた周辺にシロアリが生息し、被害が発生している場合があると案内しています。つまり、「羽アリを見つけた=家に深刻な被害がある」と即断するのではなく、発生場所や状況まで確認することが大切です。

シロアリの羽アリを見分ける3つのポイント

シロアリと一般的なアリの羽アリは、主に次の3点から見分けられます。

日本しろあり対策協会でも、触角・羽・胴体の違いが基本的な判別ポイントとして紹介されています。

1.触角|シロアリは数珠状

シロアリの触角は、小さな粒が連なったような数珠状です。

一方、一般的なアリの触角は途中で折れ曲がり、「くの字」のように見えます。

2.羽|シロアリは4枚がほぼ同じ大きさ

シロアリの羽アリには4枚の羽があり、前後の羽がほぼ同じ大きさです。

一般的なアリも4枚の羽を持ちますが、前側の羽が大きく、後ろ側の羽が小さいという違いがあります。

3.胴体|シロアリは目立つくびれがない

シロアリは胸から腹にかけて太さの変化が比較的小さく、目立ったくびれがありません。

一般的なアリは胸と腹の間が細く、はっきりとした「腰のくびれ」があります。

シロアリの羽アリと普通のアリを触角・羽・胴体で比較した見分け方

シロアリの羽アリが出やすい時期

羽アリが現れた時期や時間帯も、種類を考える際の参考になります。

日本しろあり対策協会による代表的な群飛時期は次のとおりです。

種類主な時期主な時間帯
ヤマトシロアリ4~5月ごろ昼間
イエシロアリ6~7月ごろ
アメリカカンザイシロアリ6~9月ごろ昼間
ダイコクシロアリ5~8月ごろ

ただし、ヤマトシロアリでも沖縄では2月ごろ、東北・北海道では6月ごろとされるなど、地域によって時期は異なります。

したがって、「○月だからシロアリではない」と時期だけで判断するのではなく、触角・羽・胴体や発生場所なども合わせて確認しましょう。

羽アリを見つけたら最初にすること

最初に重要なのは、すぐに駆除方法を探すことではなく、発見状況を残しておくことです。

写真を撮る

可能であれば、

  • 羽アリ全体
  • 触角
  • 胴体
  • 発生していた場所

がわかる写真を残しておきましょう。

あとから種類や発生状況を確認するときの材料になります。

場所・日時・数を記録する

少なくとも、

  • 家の中か外か
  • 窓・玄関付近か
  • 壁・床・柱などの近くか
  • 見つけた日時
  • 1匹程度か、まとまっていたか

を記録しておきます。

安全に確認できる範囲だけを見る

羽アリを見つけても、原因を探そうとして床下へ無理に入ったり、壁や床材を剥がしたりする必要はありません。

日本しろあり対策協会の蟻害・腐朽検査でも、隠れた部分を確認する精密検査には仕上材を剥がすような検査工程が含まれます。

住宅内部の確認が必要な場合は、一般家庭で無理に行うより専門的な点検の対象として考えるのが安全です。

羽アリを見つけたときの確認手順を示したフロー図

自分で確認できる範囲はどこまで?

自分で行うのは、基本的に目で安全に確認できる範囲の観察と記録までと考えてください。

たとえば、

  • 羽アリの写真を撮る
  • 羽・触角・胴体を見る
  • 発生場所を見る
  • 周辺に落ちた羽がないか確認する
  • 日時・数を記録する

といった確認です。

一方、

  • 床下へ無理に入る
  • 高所へ上る
  • 壁や床を剥がす
  • 建物を壊して内部を確認する

といった行為まで自分で行う必要はありません。

羽アリを見つけただけの段階で、自己判断で薬剤を使用することは避けましょう。

まず種類と発生状況を確認し、安全な範囲で記録することを優先します。

専門家への点検・相談を検討したいケース

次のような場合は、自分で無理に原因を探すより、シロアリに対応する専門業者等への点検・相談を検討する選択肢があります。

  • シロアリかどうか自分では判断できない
  • 建物内部から羽アリが出ている可能性がある
  • 羽アリが繰り返し、またはまとまって発生している
  • 木部など住宅に気になる兆候がある
  • 床下・壁内など、自分では安全に確認できない場所を調べる必要がある

この時点でも、「羽アリがいたから必ず駆除工事が必要」という意味ではありません。

まず状況を確認し、必要であれば点検を受け、その結果をもとに対応を判断する流れが基本です。

日本しろあり対策協会も羽アリの発見をシロアリを確認する機会として案内し、必要な場合の相談窓口を設けています。

羽アリを見つけたら「駆除」だけで終わらせない

イエホゼンでは、羽アリそのものを取り除くだけではなく、住まいの状態を確認するきっかけとして考えることをおすすめします。

重要なのは、

発見 → 記録 → 状況確認 → 必要な点検 → 原因に応じた対策 → 今後の予防

という流れです。

特に普段あまり訪れない実家や空き家などでは、羽アリが出た時期や場所を継続して把握しにくいことがあります。

該当する場合は、訪問時に住宅の状態を確認する習慣をつくるのも一つの方法です。

まとめ|まずは特徴と発見状況を確認しよう

羽アリを見つけたときは、すぐに「住宅がシロアリ被害に遭っている」と決めつける必要はありません。

まず、

  1. 触角・羽・胴体を確認する
  2. 発生した場所・日時・数を記録する
  3. 安全に確認できる範囲だけを見る
  4. 判断できない場合や住宅内部の確認が必要なら専門相談を検討する

という順番で整理しましょう。

シロアリの可能性を確認することと、住宅被害の有無・程度を確認することは別です。

慌てて駆除するのではなく、まず状況を正しく把握することが、住まいを長く守るための第一歩です。

参考情報・出典

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